新型コロナウィルス感染が世界中に猛威を振るい、また、昨年2月にはロシア軍がウクライナを侵略するなど、世界を取り巻く状況は大きく変わりました。
中国は軍事力を急速に強化し、尖閣諸島や南シナ海などで挑発的な活動を続け、また、北朝鮮はICBM級の弾道ミサイルを発射するなど、わが国周辺の安全保障環境は厳しさを増すばかりです。新型コロナウィルスやウクライナ危機の影響により世界経済が混乱し、食糧やエネルギー価格の高騰が続いています。自分の国は自分たちで守ることを基本に、食糧やエネルギー政策を含めた総合的な安全保障戦略が必要となっています。
新型コロナウィルスは、地方と都市のあり方など日本が抱える様々な課題を浮き彫りにしました。主要国の中で地方から人口が減り続けている国はどこにもありません。ヨーロッパ諸国では安全保障の観点から国境線近くの地方に人が住みやすい政策を取り入れています。今求められているのは、全国的に均衡のとれた、安全・安心で美しく住みやすい日本の実現です。
今のままの旧態依然とした政治を続けていけば、地方の衰退にとどまらず日本全体が衰退することは目に見えています。日本は幕末や戦後の怒濤の時代を国民が力を合わせて乗り越えてきました。国内外ともに大きな困難が立ちはだかる中、この素晴らしい「日本」を次世代に確実に継承していく、その思いを原点に使命感をもって活動してまいります。